てんかんは知名度こそ高いですが、正しく理解していない人が多い病気ではないでしょうか。てんかんは、遺伝するのか?などといった、てんかんについての基礎的な知識を紹介します。

欠伸発作や乳児良性ミオクロニーなどの子供のてんかん

てんかんは、脳の神経細胞が過剰に放電することで起こる反復性の発作を中心とした疾患で、部分発作と全般発作があります。部分発作は、放電が起きる部位によって症状が異なり、手足の突っ張りやけいれんなど症状はさまざまです。主に小児期に発症することが多く、診断のためには発作の様子を詳しく知ることが不可欠です。ただ発作を起こしていないときに受診することがほとんどなので、診断のために発作時の様子を収めてたビデオが診断の決め手になることも少なくありません。
子供に多いてんかんは、寝起きや寝入り端に、顔がぴくぴくしたり、しびれたりしその後けいれんが起こることもあります。通常は数分で自然に収まるのが特徴で、7~10歳頃に始まり18歳頃に自然に治ります。これは良性てんかんと呼ばれ一生の間に起こる発作の回数が少なく、一定の年齢がくると自然に治ることから、必ずしも治療が必要となるものではありません。
小児欠神発作は、突然呼びかけに反応しなくなり、それまで行っていた動作を中断し、数秒後何事もなかったように直前の動作を再開します。この欠神発作は4~10歳頃の女児に多いのが特徴で、多くの場合12歳頃までに治癒します。
乳児良性ミオクロニーは、ミオクロニー発作と強直間代発作が特徴で、欠神発作を伴うこともあります。ミオクロニー発作は、突然電気が走ったように筋肉がぴくんと収縮する発作で、強直間代発作は、全身を硬直させる発作で、意識がなく白目をむいたり、口から泡を吹いたりします。乳幼児期に発症する乳児良性ミオクロニーは、家族歴にてんかんやけいれんを持つことがあり、治療が効果を発揮します。乳児良性ミオクロニーの対策は、知的障害や運動障害が起こることもほとんどなく、生後半年ほどから3年くらいの間に発症することが多く、回数が多く気になるようであれば発作の状態をビデオで撮影し、医師の診断を仰ぐとよいでしょう。