てんかんは知名度こそ高いですが、正しく理解していない人が多い病気ではないでしょうか。てんかんは、遺伝するのか?などといった、てんかんについての基礎的な知識を紹介します。

あらゆる年齢で発病するてんかんは脳神経細胞の異常

てんかんは、脳内の神経細胞の異常な電気的な興奮に伴って、意識障害や麻痺、けいれんなどが発作的に起こる慢性的な脳の病気です。
てんかんを引き起こす異常な電気現象の原因はまだよく解明されていませんが、病的な電気的な興奮が脳の様々な場所に起こるため、症状も様々です。この興奮現象は、異常脳波として現れるので、定期的な脳波の検査が必要になります。
大脳の神経細胞が過剰に興奮するために発作がおこりますが、無熱時に起こることが多く、規則正しいリズムで調和を保ちながら活動している大脳の神経細胞が突然乱れて生じるのが特徴です。
歴史的に古い病気であるてんかんは、全身のけいれんや脱力などが突然起こる強直、間代発作と、数秒の意識消失発作が起こる欠神発作、顔面や四肢などの筋肉にけいれんが起こるミオクローヌス発作、などがあります。
てんかんは、その種類によって特徴的な脳波がみられますが、発作中にタイミング良く脳波をとることが難しく、診断が困難な場合があります。

てんかんは、人口1000人に5~10人にみられる病気で、発病する年齢は3歳以下がもっとも多く、成人になると発病者は減少しますが、60歳を超えると脳血管障害などを原因とするてんかんの発病が増加します。子供の頃に発病した人の一部は、成人になる前に治ることがありますが、通常は治療を継続することが多く、乳幼児か高齢者まで年齢に関係なく幅広くみられる病気です。

あるとき急に意識をなくしたり、けいれんを起こしあらゆる年齢で発病するてんかんは、内服薬を適切に服用し、生活習慣を良好に保てば、ほとんどの人が発作を起こすことはありません。そのためてんかんと診断されても、普通の日常生活を送ることができ、妊娠、出産することも可能です。